35歳・女性・銀世界からの新しい人生のスタート

子供を出産した日は記録的な大雪でした。

私の地方ではめったに雪が降らないんです。


午後から雪が降りだして、翌日には20cmを超えました。

これは、実に58年ぶりの大雪でした。



午前中から少しずつ陣痛が強くなり、雪がどんどん降る中、産院になんとか到着。


診察の結果は、まだまだ、これから。

今日は産まれないので帰っていいですよと言われました。



でも、雪がどんどん降ってくるので、翌日、来れるかわからない。


そのまま、産院にいさせてもらうことにしました。



それから、どんどんと陣痛が強くなって数時間後には破水。

夜には無事産まれました。


帰らなくて良かったんです。

雪のおかげですね。



小さな産院で、いつもは同じ日に重なることが少なく、部屋もあっさりと個室が予約できていました。


でも、この大雪の日、私みたいなパターンが他にもたくさんいたんです。


なんと8人連続で産まれました。

雪も記録でしたが、その産院でも記録となりました。



夫が付き添いで病室に泊まる予定でしたが、陣痛室で泊まることに。


次の人はキッズルームに寝かされていました。

とにかく、産院が大騒ぎ。


医師や助産師さん達もすごく疲れていました。



陣痛室で泊まるのは、ベッドが狭くて窓からの冷気は寒く、辛かったですね。


授乳室もいつも満員。

何もかも足りなくて、順番待ちのような感じでした。



結局、予約していた病室に泊まれたのは、最後の一日だけでした。


とても広くて快適でした。

その分、とても安くしてもらえましたが、やっぱり残念でした。



ただ、良いこともあって、この時の8人中5人がママ友となり、その後も定期的に集まっていました。


同じ日に誕生日で1歳の誕生会も一緒にしました。


一緒に成長を楽しみ、相談しあえる仲間ができて心強かったです。



そして、翌日目覚めた時の、朝の景色が忘れられません。

病室から見た景色が真っ白の銀世界。


とても、キラキラとしていました。

これから新しいスタートをきるには、ピッタリだと思いました。



子供の誕生日が来ると、大雪の日に産まれたんだよ、といつも話しています。


雪が積もった日には、出産の時の気持ちを思い出します。


子育て、いろいろと大変なことは多いけど、初心に戻り、あの時の幸せを思い出すと頑張れました。

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